幼稚園近況2019・3・14
あと数日で年度が変わります。来年度は平成から新たな元号に変わることが知られています。  何になるかなあ、の気持の人は多いと思います。
  さて今年度、雪は降りましたが積もることなく春になりそうです。雪が積もると雪解けまで園庭遊びが制限されます。今年は何日かの雨降り以外は、毎日外遊びが出来ました。  縄とびの練習を一人でする子、長い縄を担任が回して順に跳ぶ子、子どもが回して先生が背を丸めて跳ぶ様子等が見られました。  一方庭の隅に四角いコートを描いて、ドッジボールの練習をするグループも見られました。体操正課の時間にクラス対抗試合をしますから、自主練習でしょうか。
  砂場・原っぱ・鉄棒・ブランコ・すべり台等の遊具で遊ぶ子もいます。先生より友だちと遊ぶ楽しさが分かってきた子ども達です。
AI時代になってきた近頃、AI時代に必要とされる能力はなにか?等を耳にすることがあります。
  一番は喜怒哀楽の人間の心を持った人、人とのお付き合いが出来て、会話ができること、共に考えて工夫する能力を持つ人になること、等が求められると思います。  それらの能力が育つのは、幼児の頃の遊びです。友だちと遊びながら意見の違い、おもちゃの取りっ子、気持の行き違いからのトラブル、などを経験しながら、楽しく遊ぶ工夫や相手の気持を考えること等の能力と、喜怒哀楽の感情が育ちます。遊んでいる時に大人の指示・命令は不要です。危険が無い限り、子どもの考えと判断を見守りましょう。
  ロボットを作るのは人間ですから、人間が命令や指示がないと動けないようでは困ります。記憶すること・指示のままに行動することはロボットの得意なことです。
  幼い頃はたっぷり遊んで、人間にしかない良い能力を伸ばして欲しいと思います。入学後は学習時間が必要ですから、遊び時間が少なくなり記憶することについやす時間が増えるでしょう。記憶はAIにまかせておけば良い時代になってきましたが、日常生活では基礎学力などの知識を記憶することは必要です。
  ペットの泣き声を聴き分けるスマホのアプリがあるそうですが、それを参考にして赤ちゃんの泣き声を聴き分けようとするお母さんがいるようです。何かの道具に頼らないと、赤ちゃんの泣き声(要求)を理解出来ないようになるのでしょうか?  極端な話、泣いている子を前にその子の表情を見ないで、アプリを見て泣く理由を判断する、ことになるのかなあ、と思いました。将来なりそうな気がします。人の感情を持って人の気持が想像できる人になるように、園児と過ごす時間を大事にしたいと思っています。
  幼い子や我が子に暴力を振るう大人は、人の気持が理解出来ない・痛みを想像出来ない・自分の気持を抑制できない人と思います。人の心の基は幼児期に育まれるそうです。そのことを念頭に置いて子育てをしたら、身勝手で我慢を知らない大人が少し減るかも知れないと思いました。
updated 2019/3/14